個別指導塾と集団塾、どっちにしよう?
これは塾選びの悩みどころの1つですね。
個別指導塾も集団塾もそれぞれいいところがあります。
基本的には個別指導塾のメリットは集団塾のデメリットになり、集団塾のメリットは個別指導塾のデメリットになりえます。
今回はそれぞれのメリットに焦点を置いてご紹介します。
それではスタート!
個別指導塾のメリット
まずは個別指導塾のメリットをご紹介します。私は個別指導塾で塾長をしていたので、実体験や本音込みでお話しします!
自分に合った授業が受けられる
なんといっても個別指導塾の一番の特徴です。具体的なカリキュラムが一人ずつに与えられ、それに沿って授業を受けます。勉強ペースは人それぞれです。
はじめに決めたカリキュラムも、途中からずれていていくことは、よくあります。でも個別指導塾であれば、そのつど軌道修正可能です。
常に生徒にあった授業を提供できるので、成績を上げやすいです。
【超】復習可能
生徒に合ったカリキュラムを組めるので、どこからでも復習可能です。
中3が中1の復習から授業を受けることはもちろん可能ですし、もっと言うと中3が小5から復習することだって可能です。
実際に中3なのに小学校の問題からやり直す子はいます。超復習カリキュラムをつくることはできます。でも学校の学習内容まで追い付かせるには時間とお金、本人の労力が必要です。わからないところを放置すればするほど、勉強効率が悪くなります。早めの塾の検討をオススメします。
中高一貫校のハイペース授業にも対応可能
自由なカリキュラムを組めるので、中高一貫校にもバッチリ対応できます。
たいてい中高一貫校は一般の公立の学校に比べて、授業進度が速いです。
中2の終わりに中3の学習内容が終わっていることは珍しくありません。そういったペースにも対応することができます。
振替授業ができる
個別指導塾は生徒一人ひとりに具体的なカリキュラムが組まれているのが特徴です。
授業は生徒のペースに合わせてカリキュラムに沿って進めていきます。
そのため欠席をして振替授業を行った際も、生徒に合わせて進めることができます。
反対に集団塾であれば、みんなに合わせなければいけないので欠席すると1回分の授業をスキップすることになります。
※振替授業はできないところもあります。また、有料で振替授業を受け付けるところもあります。入塾の際に確認しておきましょう。
大学生の先生が多い
生徒に対して講師の数も必要です。そのため個別指導塾の講師は大学生でまかなわれいることが多いです。
生徒にとって大学生の講師は年齢が近く話しやすく緊張せずに授業を受けられます。質問も気軽にしやすい環境です。
受験を経験して間もない先生たちなので、受験のリアルな話を聞くことができます。大学受験を目指している高校生にとっては特に良い環境です。
志望校に通っている先生の授業を受けることも可能かもしれません。
講師を選ぶことができる
自分と相性のいい講師を選ぶことができます。先生によって教え方や口調が違います。
同じ先生の授業を受けたとしても、Aちゃんにとってはわかりやすい、Bちゃんにとってはわかりにくいということがあります。
先生との相性は成績アップに深く関係しています。
よくあるのが、女子生徒で男性講師がイヤというケース。
人見知りで男性と話すのがこわい(勇気がいる)という子どもにとっては、個別指導塾で講師を好きに選べるのはメリットですね。
いつから授業がわからなくなったの?
学校の先生が変わってから
この会話はよくあります。たしかに私自身も中学生頃に経験があります。好きな先生の授業は熱心に聞き、嫌いな先生の授業は頭に入ってこなかったものです。
集団塾のメリット
次は集団塾のメリットについてご紹介します。
仲間と切磋琢磨できる
集団塾はみんなで一つの勉強をします。そのため一体感があります。授業が終わったら共通の話題で話すことができます。
「今日の授業難しかったね~」「宿題多いけど頑張ろうね」などと仲間と一緒に勉強している雰囲気が強いです。
一人だとくじけてしまいそうなときも、仲間と切磋琢磨しながら頑張ることができます。
競争心が芽生える
集団塾は成績で授業クラスが分けられます。そして大体同じ成績の生徒が一緒に授業を受けることになります。
同じ志望校を目指している生徒が必然的に集まります。
塾内テストや模試などを通して、まわりと自分を比べ「負けてたまるか!」と思うきっかけになります。
学校の定期テストでは自分の点数に一喜一憂しますね。まわりの友達と点数を比べたところで、そもそも目標(志望校)が違うので競争心など覚えません。
でも集団塾だと、一緒に授業を受けている仲間はもろにライバルです。普段は同じ目標に向かって切磋琢磨できる仲間です。
でも実際受験当日になるとライバルです。それに気づくことができるのは集団塾の特徴です。
個別指導塾だと自分と同じ高校を目指す仲間を見つけることすら困難です。
通う曜日や時間が違うと、遭遇することがありません。誰が通っているかさえ、知らない場合が多いです。
これに比べ集団塾は入った瞬間に仲間というライバルができるので、精神的に強くなるますね。
講師の質が均一
集団塾の講師は基本的に社会人が多いです。そのため、きちんとした授業の研修を受け準備をしていることが大半です。
一定の水準以上の授業を受けることができるので、授業の質が高くなります。
静かな環境で授業が受けられる
1つの教室で1つの授業が行われます。生徒全員が黒板に向かって授業を聞いています。
まわりの雑音が気になることなく、授業に集中することができることができるのはメリットです。
反対に、個別指導塾は1つの教室で複数の授業が同時進行でされています。(完全個別でまわりの音が遮断されているところもあります)
そのため、まわりの音や動きが気になります。自分の勉強と関係ない内容が耳に入ってくることもあれば、授業に集中していない子の態度が目に入ることもあるかもしれません。
集団塾はその心配がないので安心ですね。
過去問のストック多い
集団塾は過去問のストック量が多いです。生徒数が多く、通塾生徒のレベルも一定以上なので、ほしい過去問が手に入る可能性が高いです。
受験当日の過去問はもちろん、学校別の定期テスト過去問も置いています。
過去問分析も進んでいるはずなので、テスト前には予想問題を手に入れることもできるかもしれません。
授業料が安い
個別指導塾に比べて、集団塾は料金が安いことが多いです。
通常授業だけでなく、長期休みの夏期講習や冬期講習などで追加料金がかかることがほとんどです。授業基本料の確認は必須です。
- 入会金
- 年会費
- テキスト代
- 模試代
- 月謝
- 振替料金
- 夏期講習などの講習料金
- テスト対策の料金
- 解約時の違約金
上記はあくまで一例です。他にもお金がかかるもの、逆にかからないものもあります。入塾時によく聞いておきましょう。
個別指導塾と集団塾、それぞれメリットがある!
個別指導塾と集団塾にはそれぞれメリットがあります。子どもによって、どちらが魅力的かは異なることでしょう。
塾に通うのは、子ども本人です。パパ&ママが違いについてまずは理解し、子どもに教えてあげましょう。
実際に塾を決めるときは体験授業を受けて、雰囲気を実際に味わうことをオススメします。
お子さまに合った塾が見つかることを祈ってます!